城プロRE 2024-08
城プロRE 
城プロRE でも………貴方の愛した竹取物語は、『貴方にとっての正しい物語』で、良いではありませんか。
城プロRE ……移ろいゆくは、人の世の定め。人が創り、人の心に生きる『物語』も、同じく不変ではありえません。
城プロRE 私の愛した竹取物語が変容し、やがては原典すら忘れ去られ、いつの日か消えてしまうと思うと……耐えられないのですよ……！
城プロRE 私は、耐えられないのです……。
城プロRE ……物語の受容が変わることは、止められないのです。たとえ貴方が、月の世界を手にしたとしても……やがて人々の願いは、器となった貴方を少しずつ、変質させていたことでしょう。
城プロRE わからない……。ただ正しくあるべきものを……正しくあれと、願っただけのはずなのに…………。
城プロRE なぜだ……なぜ私を、拒絶する……。器よ…………私の愛した、物語よ…………。
城プロRE 物語を愛するあまり変化を恐れ、肥大化し続けた『執着』から生まれし、歪な願い。……それが、貴方の正体ですね。
城プロRE